カゴ落ちメールは、いまでは多くのカートシステムに用意されています。ただ、カートによって標準で使えるのか、オプションやアプリで追加するのか、そして誰に届くのかが大きく違います。会員にしか届かない機能もあれば、メールアドレスを入力した人なら届く機能もあり、同じ「カゴ落ちメール」でも呼び戻せる人数が変わります。
この記事では、国内でよく使われるカートのカゴ落ち対策機能を、公式のヘルプ・機能ページ・料金ページの記載だけで一覧にしました。 BASE・futureshop・makeshop・カラーミーショップ・Shopify・ecforceの6つについて、機能の名前、提供のしかたと費用、届く相手、送信のタイミングを並べています。あわせて、2025年3月末までに原則すべてのEC加盟店に導入が求められたEMV 3-Dセキュア(3Dセキュア)の認証画面で起きるカゴ落ちと、カート側で確認しておきたいことも整理しました。カートの乗り換えや、いま使っているカートでどこまでできるかを確かめたいEC担当の方を想定しています。
結論サマリー
- 標準で使えるのはBASE・Shopify: BASEは「買い忘れ防止メール」、Shopifyは「チェックアウト離脱」のメールが標準機能です。futureshopとecforceはオプション、makeshopは連携ツール「MakeRepeater」(無料プランあり)の機能、カラーミーショップはアプリで追加します
- 一番の違いは「届く相手」: futureshopとmakeshopは会員、BASEは過去に購入した人やメルマガ購読者などが対象です。Shopifyはチェックアウトでメールアドレスを入力した人、ecforceは確認画面まで進んだ人が中心です
- 初めて来た人に届くかを先に確認する: 会員登録をしないで買う新規のお客様は、会員向けのカゴ落ちメールには入りません。新規客が多いショップほど、この差が効きます
- 送信のタイミングと通数もカートで違う: 複数回のステップ配信ができるもの、1通で時間だけ選べるもの、公式に送信時刻の記載がないものがあります
- 3Dセキュアの認証画面もカゴ落ちの原因になる: 認証画面が出るのは一部の取引ですが、出たときにパスワードが分からない・認証に失敗すると、そこで手続きが止まります。失敗したときの戻り先とカード以外の決済手段を確認しておきます
- 標準で届かない人は組み合わせで補う: 会員以外の離脱、入力の途中で離れた人、SMSでの呼び戻しは、カートの外のツールと組み合わせるのが選択肢です
カート別のカゴ落ちメール機能一覧
各カートの公式ヘルプ・機能ページ・料金ページの記載を、そのまま並べた一覧です。順位やおすすめは付けていません。公式に記載が見つからなかった項目は「公式記載なし」としています。
| カート | 機能の名前 | 提供のしかた・費用 | 届く相手(公式の記載) | 送信のタイミング・通数 |
|---|---|---|---|---|
| BASE | 買い忘れ防止メール | 標準機能。ショップ情報の設定でチェックを入れて有効にする。2022年の提供開始時の発表では無料 | 過去に購入履歴があり「ショップからのお知らせを受け取る」にチェックした人、メールマガジン Appで購読を申し込んだ人など。定期便 App・抽選販売 Appの商品、Pay IDでの購入などは対象外 | 公式記載なし(「一定時間」購入に至らない人が対象) |
| futureshop | futureCartRecovery(カゴ落ちリカバリー) | オプション。月額15,000円・初期費用25,000円(税抜) | カートに入れて決済せずに離脱した会員 | ステップメールのように複数回、最大90日間隔まで設定できる |
| makeshop | かご落ちメール(MakeRepeater) | かご落ちメールの利用料は無料。MakeRepeaterの契約が必要(無料プランあり・無料登録はプレミアムプラン以上の契約が条件) | 会員 | 初期設定後に自動配信。有料オプション「かご落ちメールPlus」で0〜30日の範囲・時間単位・最大10ステップ |
| カラーミーショップ | 標準機能としての記載は確認できず。公式の機能一覧にアプリ「CART RECOVERY」を掲載 | アプリ(有料)。初期費用・固定費0円で、カゴ落ちメール経由の購入額の3%。当月のリカバリー額が3,333円以下なら請求なし | カゴ落ちした顧客。会員登録していない訪問客にも、ポップアップでカート内の商品をメールで受け取るよう案内できる | 公式記載なし |
| Shopify | チェックアウト離脱のメール | 標準機能。チェックアウト離脱のメールは無料 | チェックアウトでメールアドレスを入力し、10分以上購入を完了していない人。新しいオートメーションは初期設定だとメールマーケティングの購読者のみ | 待機時間・通数はShopify Flowで編集できる |
| ecforce | カゴ落ちメール機能 | オプション。費用は管理画面の「オプション申込」で確認。2022年のリリース時は月額1万円(税別)と発表 | 確認画面まで進んだ人(SHOPの会員はカートに商品を追加した時点から)。SMS会員認証機能を使うと、LPフォームで電話番号を入力した後に離れた人にSMSも送れる | 離脱から1〜24時間の間で、1時間単位 |
※ 各社の公式ヘルプ・機能ページ・料金ページ、カラーミーショップアプリストアの記載より(2026年10月8日確認)。費用は改定されることがあるため、申し込み前に各社の最新の案内を確認してください。楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのモールは、出店者がカート機能を選べないため対象外にしています。

表の読み方:「届く相手」が一番の差
一覧で一番差が出るのは、届く相手です。futureshopとmakeshopの公式の説明は「会員」向けで、BASEのヘルプが挙げる対象も、過去に購入したことがある人やメルマガを購読している人です。どれも、初めてショップに来て、会員登録をせずに買おうとした人は対象に入っていません。
一方、Shopifyはチェックアウトでメールアドレスを入力した人、ecforceは確認画面まで進んだ人が対象で、会員かどうかは問いません(ただし、Shopifyの新しいオートメーションは初期設定だと購読者だけに届くため、宛先の設定を確認する必要があります)。カラーミーショップのCART RECOVERYは、会員登録していない訪問客にポップアップでメールアドレスの入力を案内する方法を用意しています。
新規客が多いショップ、広告からの初回購入が売上の中心のショップでは、この違いがそのまま「呼び戻せる人数」の違いになります。カートを選ぶときや、いまのカゴ落ちメールの効果を見直すときは、まず自社のカゴ落ちのうち会員と会員以外がどのくらいの割合かを確かめてください。
費用は「標準」「月額のオプション」「成果に応じた従量」の3通り
費用のかかり方も、カートによって3通りに分かれます。
| 費用のかかり方 | 該当するカート | 向いているショップ |
|---|---|---|
| 標準機能で追加費用なし | BASE、Shopify(チェックアウト離脱のメール)、makeshop(MakeRepeaterの無料プランの範囲) | まずはお金をかけずに始めたいショップ |
| 月額のオプション | futureshop、ecforce | カゴ落ちの金額が大きく、固定費を払っても回収できるショップ |
| 成果に応じた従量 | カラーミーショップのCART RECOVERY(カゴ落ちメール経由の購入額の3%) | 効果が読めないうちは固定費をかけたくないショップ |
成果に応じた従量は始めやすい一方で、呼び戻せる金額が増えるほど費用も増えます。月額のオプションは、呼び戻せた金額にかかわらず費用が一定です。どちらが得かは、自社のカゴ落ちの金額と、そのうち何割を呼び戻せそうかで変わります。
カートごとのカゴ落ち対策機能の中身
ここからは、一覧の各行を公式の記載に沿って補足します。ShopifyとecforceはEC Tools Labに個別の記事があるため、要点だけにとどめて詳細はそちらに送ります。
BASEのカゴ落ち対策:標準の「買い忘れ防止メール」
BASEでは、カゴ落ちしたお客様にリマインドメールを自動で送る「買い忘れ防止メール」が標準機能です。管理画面の「設定」から「ショップ情報」に進み、「買い忘れ防止メールをお客様に自動で送信する」にチェックを入れて保存するだけで使えます。2022年2月の提供開始時のBASEの発表では、費用は無料とされています。
注意したいのは、ヘルプに書かれているメールが配信される対象です。BASEのヘルプでは、対象のユーザーとして次の3つを挙げています。
- 「ショップからのお知らせを受け取る」にチェックを入れて、過去に購入履歴がある
- メールマガジン Appで、ショップのメールマガジンの購読を申し込んでいる
- 買い忘れ防止メールの配信停止をしていない
つまり、そのショップで初めて買おうとしてカゴ落ちした人には、原則として届かないと読めます。また、「定期便 App」「抽選販売 App」の商品、コミュニティ入会、「Pay ID」での購入は配信されないケースとして挙げられています。メールが届くまでの時間は、ヘルプでは確認できませんでした。BASEでリピーター向けの施策を強めたい場合は、メールマガジン Appの購読者を増やすことが、そのまま買い忘れ防止メールの対象を広げることにつながります。
futureshopのカゴ落ち対策:オプションの「futureCartRecovery」
futureshopのカゴ落ちメールは、オプションの「futureCartRecovery」で提供されています。公式の機能ページでは、カートに入れたけれども決済せずに離脱した会員に向けて、商品をメールでリマインドできる機能と説明されています。ステップメールのように最大90日間隔まで設定でき、HTMLエディタで編集できるメールテンプレートや効果測定のレポートも備えています。
料金ページでは「カゴ落ちリカバリー」として、月額15,000円・初期費用25,000円(税抜)が掲載されています。メールのほかに、カゴ落ちしたユーザー全員にDSP広告で再訪を促す「カゴ落ちカートリカバリー広告」も用意されており、会員以外の離脱には広告で届ける設計です。なお、新しいメール配信機能「future Scenario Cast」にも「カゴ落ちオプション」がありますが、こちらも別途futureCartRecoveryの契約が必要と案内されています。
makeshopのカゴ落ち対策:MakeRepeaterの「かご落ちメール」
makeshopのかご落ちメールは、メールマーケティングツール「MakeRepeater」の機能として提供されています。カートに商品を入れたまま離脱した顧客に、商品画像と商品情報を入れたメールを自動で作って送る仕組みで、makeshopの機能ページでは初期設定のみで自動送信できると案内されています。
makeshopの機能ページに書かれた利用料金は無料ですが、別途MakeRepeaterの契約が必要です。MakeRepeaterには無料プランがあり、サービス資料(2025年9月版)では「MakeRepeaterの無料登録は、makeshopのプレミアムプラン以上の契約がある場合のみ」とされています。MakeRepeaterの説明では、かご落ちメールの対象は「ショップに訪れた会員様」です。
送るタイミングや通数を細かく決めたい場合は、有料オプションの「かご落ちメールPlus」で、0〜30日の範囲で時間単位の配信を設計でき、最大10ステップまで自動でフォローできます。標準のかご落ちメールの送信時刻は、確認した公式ページには記載がありませんでした。
カラーミーショップのカゴ落ち対策:アプリで追加する
カラーミーショップでは、公式ヘルプと機能一覧を確認した範囲で、カゴ落ちメールを標準機能として提供している記載は見つかりませんでした。公式の機能一覧には、カゴ落ちした顧客へメールや広告を自動配信するアプリとして「CART RECOVERY(カートリカバリー)」が掲載されています。
CART RECOVERYはe-365株式会社が開発しているアプリで、カラーミーショップの機能ページでは初期費用・固定費が0円で、カゴ落ちメール経由で購入があったときだけ3%の利用料がかかると説明されています。リカバリーした額が3,333円以下の場合は、費用の請求はありません。会員登録していない新規の訪問客には、カートに商品を入れた後に「カートに入れた商品をメールで受け取りませんか?」というポップアップを出し、カート内の商品をメールで送る方法も用意されています。
アプリストアには、メール・LINE・SMSでカゴ落ちなどのシナリオを配信する「アクションリンク for カラーミーショップ」(株式会社ファブリカコミュニケーションズ・月額22,000円(税込)から)なども掲載されています。カラーミーショップでは、標準機能の範囲を確かめるより、アプリストアで用途と費用のかかり方が合うものを選ぶのが実際の進め方になります。
Shopify・ecforceは個別の記事で詳しく解説
Shopifyは、チェックアウトでメールアドレスを入力してから10分以上購入を完了していない「チェックアウト離脱」に、標準でメールを送れます。設定がShopify Messagingアプリへ移る途中で、新しいオートメーションは初期設定だと購読者にしか届かない点、電話番号でチェックアウトした人や日本の電話番号へのSMSには送れない点に注意が必要です。設定手順と届かないケースはShopifyのカゴ落ち対策で詳しく解説しています。
ecforceは、オプションの「カゴ落ちメール機能」で、確認画面まで進んで離れた人にメールを送ります。SMS会員認証機能のオプションと組み合わせると、LPフォームで電話番号を入力した後に離れた人にSMSも送れます。対象者の細かい条件や費用、同意の注意点はecforceのカゴ落ちメール機能でできること・できないことにまとめています。ecforceのようなLP一体型フォームを持つ単品通販向けのカートについては、LP一体型フォームの離脱対策でカート別に比べています。
3Dセキュアで起きるカゴ落ちと、カート側で確認したいこと

カゴ落ちメールは「離れた後」の対策ですが、国内ではここ数年、決済の手前で新しい離脱のきっかけが加わりました。クレジットカードの本人認証である3Dセキュア(EMV 3-Dセキュア)です。
EMV 3-Dセキュアは、原則すべてのEC加盟店に導入が求められた
クレジットカード・セキュリティガイドライン(5.0版)では、2025年3月末までに、原則すべてのEC加盟店がEMV 3-Dセキュアを導入することが求められました。EMV 3-Dセキュアは、カード番号やセキュリティコードに加えて、利用している端末の情報やワンタイムパスワードなどで本人確認をする仕組みで、カード番号を盗んだなりすましの購入を防ぐのが目的です。不正利用対策として外せない仕組みのため、「離脱が増えるから使わない」という選択は現実的ではありません。
認証画面が出るのは一部の取引
EMV 3-Dセキュアでは、カード会社が端末の情報や取引の情報をもとに不正利用のリスクを判定します。三菱UFJニコスの加盟店向けの案内では、リスクベース認証により、会員はIDやパスワードを入力しないで認証が完了することが特徴の一つに挙げられています。つまり、すべての購入で認証画面が出るわけではなく、追加の認証が求められるのは、カード会社がリスクがあると判断した一部の取引です。
ただし、追加の認証が求められたお客様にとっては、決済の直前に画面が切り替わり、ワンタイムパスワードの入力などを求められることになります。認証のための登録をしていない、パスワードが分からない、ワンタイムパスワードをすぐに確認できない、といった事情があると、そこで手続きが止まります。どのくらいの人が認証画面で離脱しているかを示す公的な統計は、確認した範囲では見つかりませんでした。自社の数字は、決済代行会社の管理画面やGA4で、支払い情報の入力から購入完了までの離脱の推移を見て確かめるのが確実です。カゴ落ちの原因全体の中での位置づけはカゴ落ちとは?主な原因と平均率の出典で整理しています。
認証や決済に失敗したときの「戻り先」を確認する
カート側で最初に確認したいのは、認証や決済に失敗したお客様が、どの画面に戻るかです。エラーの理由が分からないまま入力画面の最初に戻されると、もう一度カード情報を入れ直す手間が生じ、そのまま離れてしまいやすくなります。テスト用のカードで失敗のパターンを試し、次の点を確かめておくと安心です。
- 失敗したときに、理由(認証できなかった、カードが使えなかった等)が画面に表示されるか
- 入力した住所や連絡先が残ったまま、決済方法の選択からやり直せるか
- 別のカードや、カード以外の決済方法に切り替えられるか
- 失敗した人が、カゴ落ちメールの対象になるか
最後の点は、カートによって扱いが違います。たとえばecforceのサポートサイトでは、確認画面をスキップする設定でも、決済のオーソリ(与信)に失敗して購入画面に戻るとカゴ落ち状態の受注が作られると案内されています。決済で止まった人にもカゴ落ちメールが届く設計かどうかは、使っているカートのヘルプで確認してください。
カード以外の決済手段を用意しておく
認証画面で手続きが止まったお客様が、そこで購入をあきらめるか、別の方法で払うかは、代わりに選べる決済手段があるかで変わります。カラーミーショップのヘルプでも、Amazonや楽天などの会員情報と連携して住所やカード情報を入力せずに購入できる「ID決済」を、カゴ落ちを防ぐ決済方法として紹介しています。
どの決済手段を追加するかは、自社のお客様が普段何で払っているかで決めます。受注データで決済方法の内訳を確認し、カード決済の比率が高く、認証での離脱が気になる場合は、ID決済や後払いなどを候補にしてください。あわせて、決済画面の手前に「カード会社の本人認証の画面が表示されることがあります」と一言添えておくと、画面が切り替わったときの不安を和らげられます。
標準のカゴ落ちメールで届かない人を補うなら
一覧のとおり、カートのカゴ落ちメールは「会員」「購読者」「確認画面まで進んだ人」など、対象がある程度限られています。標準機能で届かない人が多い場合は、次のような組み合わせが選択肢になります。
| 届かない人 | 補い方の例 |
|---|---|
| 会員登録をしないで離れた新規のお客様 | ゲスト購入でもメールアドレスを早めに入力してもらう、カゴ落ち広告(リマーケティング広告)で届ける |
| メールを読まないお客様 | LINEやSMSで送れるアプリ・ツールを組み合わせる |
| カートではなく、LPの申し込みフォームの入力途中で離れたお客様 | フォーム離脱に特化したリカバリーツールを組み合わせる |
メールとSMSのどちらで呼び戻すかは、届く相手と費用が違います。比べ方はカゴ落ちメールとSMSの違いで解説しています。
フォーム離脱に特化したリカバリーツールは、フォームに設置したタグで入力途中の連絡先を受け取り、SMSやメールで再訪を促す仕組みのものが多く、カートの会員かどうかに関係なく使えます。一方で、ツールの費用が別にかかり、カートの受注と突き合わせて購入の完了を検知する方法も確認が必要です。選ぶときの確認ポイントはフォーム離脱リカバリーツールの選び方で解説しています。
国産ツールでは、たとえば OKAERI が、フォームの途中で離脱した人に SMS とメールで再訪を促す仕組みを提供しています。送信前の入力内容を読み取るタグ型で、成果報酬型ではなく定額+配信数に応じた従量課金のため、呼び戻しの件数が増えても手数料が売上に比例して膨らみません。初期費用は0円で、無料プランがあり、有料プランは月額9,800円(税別)からです。
注意点として、どのツールでも、呼び戻せるのは連絡先を入力した後に離脱した人だけです。また、SMSやメールを送るときの同意の取り方は、文面や取引の状況によって変わるため、関係法令やガイドラインを確認し、判断に迷う場合は専門家に相談してください。入力中に防ぐ対策と離脱後に呼び戻す対策の違いはEFOツールとフォーム離脱リカバリーの違いで整理しています。
よくある質問
BASEのカゴ落ちメールは無料ですか?
BASEの「買い忘れ防止メール」は標準機能で、2022年2月の提供開始時のBASEの発表では費用は無料とされています。管理画面の「設定」から「ショップ情報」に進み、買い忘れ防止メールにチェックを入れて保存すると使えます。ただし、ヘルプでは配信の対象が、過去に購入履歴がありお知らせの受け取りにチェックした人や、メールマガジン Appの購読者などとされています。
futureshopやmakeshopのカゴ落ちメールは、会員以外にも届きますか?
公式の説明では、futureshopのfutureCartRecoveryは「会員」、makeshopのかご落ちメール(MakeRepeater)も「会員様」が対象です。会員登録をしないで離れた人には、futureshopではカゴ落ちカートリカバリー広告のような広告で届ける方法が用意されています。
カラーミーショップにカゴ落ちメールの標準機能はありますか?
公式ヘルプと機能一覧を確認した範囲では、標準機能としての記載は見つかりませんでした。公式の機能一覧に掲載されているアプリ「CART RECOVERY」を使うのが一般的で、初期費用・固定費0円、カゴ落ちメール経由の購入額の3%がかかる従量課金です。
3Dセキュアを導入するとカゴ落ちは増えますか?
EMV 3-Dセキュアは、カード会社がリスクを判定し、追加の認証が必要な取引でだけ認証画面を出す仕組みです。すべての購入で認証画面が出るわけではありませんが、認証画面が出たお客様の一部は、パスワードが分からないなどの理由でそこで手続きが止まります。どのくらい増えるかを示す公的な統計は確認できなかったため、自社の支払い情報の入力から購入完了までの離脱の推移で確かめてください。
カゴ落ちメールは何時間後に送るのがよいですか?
カートによって設定できる範囲が違い、ecforceは離脱から1〜24時間の間で1時間単位、futureshopはステップメールで最大90日間隔まで、makeshopは有料オプションで0〜30日の範囲で時間単位です。BASEとカラーミーショップのCART RECOVERYは、確認した公式ページに送信時刻の記載がありませんでした。まずは設定できる範囲で送り、カートの効果測定の画面で、どのタイミングの購入が多いかを見て調整するのが確実です。
まとめ
カゴ落ちメールは多くのカートで使えますが、BASEとShopifyは標準機能、futureshopとecforceはオプション、makeshopはMakeRepeaterの機能、カラーミーショップはアプリと、提供のしかたが違います。何より違うのは届く相手で、会員や購読者だけが対象の機能では、初めて来て会員登録をしないで離れた人は呼び戻せません。一覧を見るときは、費用より先に「自社のカゴ落ちのうち何割に届くか」を確かめてください。
あわせて、3Dセキュアの認証画面で止まったお客様が、失敗したときにどの画面に戻り、別の決済方法を選べるかも確認しておきます。標準のカゴ落ちメールで届かない人は、広告やLINE・SMS、フォーム離脱のリカバリーツールとの組み合わせで補うのが選択肢です。入力中の対策から離脱後の呼び戻しまでの全体像は、フォーム離脱の対策まとめで段階ごとに整理しています。


