カゴ落ち対策というとカゴ落ちメールが定番ですが、呼び戻す手段はメールだけではありません。SMS、LINE、電話、Webプッシュ通知、リターゲティング広告、離脱時のポップアップと、手段ごとに届く相手と届くまでの速さ、費用の決まり方がまったく違います。

この記事では、カゴ落ち・フォーム離脱で離れた人を呼び戻す7つの手段を、同じ物差しで比較します。 手段ごとに、何を持っていれば届くのか、同意や許可が要るのか、費用は何で決まるのか、どんな商材に向くのかを、公式情報をもとに整理しました。最後に、サイトの型ごとの組み合わせ方と着手の順番をまとめています。カゴ落ちメールは設定済みで、次に何を足すかを考えているEC担当の方や、LP一体型フォームの単品通販で離脱の多さに悩んでいる方を想定しています。

結論サマリー

  • 最初に見るのは「離脱した人の何を持っているか」: メールとSMSは入力された連絡先、LINEは友だち追加やID連携、Webプッシュ通知は通知の許可が必要です。連絡先がなくても届くのは、リターゲティング広告と離脱時ポップアップだけです
  • 届くまでの速さはSMSとポップアップが早く、広告は相手しだい: ポップアップは離脱の直前、SMSとメールは離脱から数分〜数時間後に送れます。広告は、相手が広告の出る場所を見たときにしか表示されません
  • 費用の決まり方が違う: メールは月額、SMSは1通ごと、LINEは月額プランと配信通数、広告はクリックや表示の回数、電話は人の手間で決まります
  • 同意と表示のルールは手段ごとに確認する: メールとSMSは特定電子メール法、LINEとWebプッシュ通知は友だち追加・通知の許可、広告は外部送信規律、電話は特定商取引法の電話勧誘販売の扱いが論点になります。いずれも扱いを一律には言えないため、一次情報で確認してください
  • 組み合わせの基本は「離脱の前に引き止める」+「離脱の後に連絡先へ送る」: 新規客が中心のサイトほど、LINEやWebプッシュ通知は届く人が少なくなります。まずメールとSMSで届く人を広げ、既存客にはLINE、連絡先を入力する前に離れた人には広告やポップアップを重ねます

カゴ落ち対策の呼び戻し手段7つの比較表

カゴ落ち(カートに商品を入れた、または購入手続きを始めたのに購入せずに離れること)とフォーム離脱(申し込みフォームの入力途中で離れること)は、呼び戻すときに使える手段が共通しています。ここでは、離脱の直前に引き止める手段も含めて7つを並べます。

手段届く相手(必要なもの)届くまでの速さ同意・許可費用の決まり方向く商材・サイト
メールメールアドレスを入力した人離脱から数十分〜数時間後に自動送信広告・宣伝にあたる場合は原則として事前の同意が必要配信サービスやカートの月額。1通ごとの負担は小さいほぼすべて。商品の画像や条件を載せたい場合
SMS携帯電話番号を入力した人離脱から数分後にも送れる。通知に本文が出るメールと同じく特定電子メール法の対象になりうる1通ごと。全角70文字を超えると通数が増える電話番号が必須のLP一体型フォーム、単品通販
LINE公式アカウントを友だち追加し、ID連携した人自動配信なら早い友だち追加が前提。ブロックされると届かない月額プランと配信通数既存客・会員が中心でLINEの友だちが多いサイト
電話電話番号を入力した人営業時間内に人がかける勧誘の仕方によっては特定商取引法の規制が論点になる人件費。件数に比例して増える高単価の商品、BtoBの見積もり・申し込み
Webプッシュ通知通知を許可した人(iPhoneはホーム画面に追加した人)許可済みなら早いブラウザでの通知の許可が必要配信ツールの月額再訪の多いサイト、アプリに近い使われ方のサイト
リターゲティング広告サイトを訪れた人(連絡先は不要)相手が広告の出る場所を見たとき外部送信規律への対応、パーソナライズ広告を望まない人の扱いクリック・表示の回数に応じた広告費検討期間の長い商品、新規客が中心のサイト
離脱時ポップアップいまページを見ている人(連絡先は不要)離脱の直前不要。ただし出し方に注意ツールの月額(無料枠あり)入力フォーム、LP、カート画面

※ 各社公式サイト・ヘルプ、総務省・消費者庁の案内をもとに整理(2026年10月9日確認)。届くまでの速さや費用は、使うツールや設定によって変わります

最初に見るのは「離脱した人の何を持っているか」

表のうち、手段選びを決めるのは左から2列目の「届く相手」です。どれほど読まれやすい手段でも、離脱した人に連絡するための情報を持っていなければ送れません。

  • 連絡先が入力されていれば: メール・SMS・電話が使えます。入力されたのがメールアドレスだけなら、SMSと電話は使えません
  • LINEの友だちやWebプッシュ通知の許可があれば: その人がログイン中だった、またはID連携済みだった場合に限り、LINEやプッシュ通知で送れます
  • 何も持っていなければ: 離脱の前に引き止めるポップアップか、サイトの訪問履歴をもとに表示するリターゲティング広告しか残りません

購入手続きのどこで連絡先を入力してもらうかで、呼び戻せる人数の上限が決まります。連絡先の入力欄が手続きの最後にあると、途中で離れた人のほとんどには連絡できません。

「離脱の前」と「離脱の後」で手段が分かれる

7つの手段は、効くタイミングで2つに分かれます。

  • 離脱の前に引き止める: 離脱時ポップアップ。ページを離れようとした瞬間に表示し、その場で手続きを続けてもらいます
  • 離脱の後に呼び戻す: メール・SMS・LINE・電話・Webプッシュ通知・リターゲティング広告。離れた人に、あとから連絡や広告で戻ってもらいます

入力のしにくさを直して離脱そのものを減らすEFO(入力フォーム最適化)も含めた、フォーム離脱の対策の全体像はフォーム離脱の対策まとめで、防ぐ・引き止める・呼び戻すの3段階に分けて整理しています。この記事では、引き止める・呼び戻すの手段同士を比べます。

連絡先に送るカゴ落ち対策:メール・SMS・LINE・電話

ロック画面に複数の通知が表示されたスマートフォンを手に持っている様子

離脱した人の連絡先やアカウントに直接届ける手段です。届けば、離脱した本人に確実に用件を伝えられます。その代わり、連絡先やアカウントを持っている人にしか届かないのが共通の弱点です。

メール:もっとも届く相手が広く、費用が膨らみにくい

カゴ落ちメールは、購入手続きで入力されたメールアドレスに自動で送る、もっとも一般的なカゴ落ち対策です。Shopify・ecforceをはじめ、多くのカートが標準機能やオプションで備えています。

  • 強み: 商品の画像、送料や返品の条件、クーポンの条件まで載せられます。配信サービスやカートの月額に通数が含まれることが多く、1通増やしても費用はほとんど変わりません
  • 弱み: 他のメルマガや通知に埋もれやすく、迷惑メールと判定されると気づかれません。Googleの「メール送信者のガイドライン」は、Gmailあてに送るすべての送信者に、送信元ドメインのSPFまたはDKIMの設定を求めています
  • 同意: 総務省・消費者庁は、特定電子メール法では原則として、あらかじめ同意した人にだけ広告・宣伝のメールを送れる「オプトイン方式」と案内しています。カゴ落ちメールがどう扱われるかは、文面や送り方によって変わりえます

カートの標準機能の範囲は、Shopifyのカゴ落ち対策とecforceのカゴ落ちメール機能でまとめています。

SMS:電話番号が必須のフォームで届く人を広げる

SMS(ショートメッセージ)は、入力された携帯電話番号に送るメッセージです。件名がなく、通知に本文がそのまま表示されるため、メールより気づかれやすい手段です。

  • 強み: LP一体型フォームの単品通販のように、電話番号が必須でメールアドレスが任意のフォームでは、メールより多くの人に届きます
  • 弱み: 1通ごとに費用がかかります。auの案内では、全角70文字までが1通分で、全角71〜134文字は2通分です。たとえばecforceのカゴ落ちメール機能でSMSを送る場合、公式サポートサイトでは1セグメント(1通分)10円と案内されています。URL付きのSMSを受け取らない設定をしている人には届きません
  • 同意: 総務省は、SMSも特定電子メール法に規定する電子メールの通信方式の一つとしています。広告・宣伝のために送る場合は、SMSも原則として同法の規制対象です

メールとSMSのどちらを主に使うか、1通の費用や届かない原因の違いはカゴ落ちメールとSMSの違いで詳しく比べています。

LINE:友だち追加・ID連携した既存客に強い

LINEでカゴ落ちの連絡を送るには、ストアのLINE公式アカウントを友だち追加してもらい、さらにストアの会員情報とLINEのアカウントを紐付ける(ID連携)必要があります。誰がカゴ落ちしたのかを、LINEの友だちと結び付けられて初めて送れる仕組みです。Shopifyでは、App StoreのLINE連携アプリでカゴ落ちのメッセージを送れるものがあります。

  • 強み: 普段使っているトークに届くため、メールより目に留まりやすい手段です。会員やリピーターが多く、すでにLINEの友だちが多いストアでは、届く人数も見込めます
  • 弱み: 初めて買う人は、友だち追加もID連携もしていないことがほとんどです。新規客のカゴ落ちには届きにくいと考えてください。ブロックされた相手にも届きません
  • 費用: LINE公式アカウントの料金は、月額プランと配信するメッセージの通数で決まります
プラン月額固定費無料で送れるメッセージ追加メッセージ
コミュニケーションプラン0円200通送れない
ライトプラン5,000円(税別)5,000通送れない
スタンダードプラン15,000円(税別)30,000通1通あたり3円(税別)以下。単価は配信数によって変わる

※ LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」より(2026年10月9日確認)。通数は「メッセージを送った回数 × 送った友だちの数」で数えます。LINE連携アプリやツールを使う場合は、その利用料が別にかかります

カゴ落ちの連絡はステップ配信や Messaging API の Push API で送ることになり、どちらも通数に数えられます。メルマガ代わりの一斉配信と同じ枠を使うため、カゴ落ちの連絡を増やすと、他の配信に使える通数が減る点にも注意が要ります。

電話:高単価・BtoBで、件数を絞って使う

入力された電話番号に、担当者が電話をかけて手続きの続きを案内する方法です。自動化できないため、件数の多い一般的なECでは現実的ではありません。

  • 強み: その場で疑問に答えられます。高額な商品、契約内容の説明が必要なサービス、BtoBの見積もりや申し込みのように、1件の価値が高く、迷っている理由が人によって違う場合に向きます
  • 弱み: 件数に比例して人の手間が増えます。知らない番号からの着信には出ない人も多く、営業時間外の離脱にはすぐに対応できません
  • 注意: 消費者庁の「特定商取引法ガイド」は、事業者が消費者に電話をかけて勧誘し、申し込みを受ける取引を「電話勧誘販売」として説明しています。電話を切った後に消費者が申し込んだ場合でも、電話での勧誘で購入の意思が決まったときは該当するとしています。手続きの案内のつもりでも、話の進め方によっては規制が論点になりうるため、導入前に一次情報を確認し、迷う場合は専門家に相談してください

電話を使うなら、入力フォームに「入力途中で離れた場合に、お電話でご案内することがあります」と書いておくなど、かかってくる理由を事前に伝えておくと、受け取った人に不審がられにくくなります。

連絡先がなくても使えるカゴ落ち対策:Webプッシュ通知・リターゲティング広告・離脱時ポップアップ

ノートパソコンでネットショップを見ながらクレジットカードを手にしている手元と、机に置かれたスマートフォン

連絡先を入力する前に離れた人には、メール・SMS・電話は使えません。その人たちに届く可能性があるのが、次の3つです。ただし、Webプッシュ通知は事前の許可が要るため、本当に何もない状態から届くのは、リターゲティング広告と離脱時ポップアップだけです。

Webプッシュ通知:許可した人だけ。iPhoneはホーム画面への追加が前提

Webプッシュ通知は、ブラウザを通じてパソコンやスマートフォンに通知を送る仕組みです。サイトを開いていないときにも通知が届きます。

  • 強み: 連絡先を入力してもらわなくても、通知を許可してくれた人には送れます。通知として画面に表示されるため、メールより目に留まりやすい手段です
  • 弱み: 届くのは、事前に通知を許可した人だけです。特にiPhoneでは、SafariのブラウザエンジンであるWebKitの開発チームの発表によると、Webプッシュ通知に対応したのは iOS・iPadOS 16.4 からで、対象はホーム画面に追加したWebアプリです。通知の許可を求められるのも、購読ボタンを押すなどの操作をしたときに限られます
  • 向く場面: ニュースや予約サイトのように、ホーム画面に追加して繰り返し使ってもらえるサイトです。初めて訪れた人が多いECでは、許可してくれる人が少なく、カゴ落ちの呼び戻しの主力にはなりにくい手段です

リターゲティング広告:連絡先がなくても届くが、費用と計測の制約がある

リターゲティング広告(リマーケティング広告)は、サイトを訪れた人に、ほかのサイトやアプリ、検索結果で広告を表示する手段です。Google 広告のヘルプでは、ショッピングカートに商品を追加したものの購入に至らなかったユーザーに絞って広告を表示できる、と説明されています。閲覧した商品をそのまま広告に載せる「動的リマーケティング」もあります。

  • 強み: 連絡先が不要なので、カートに入れただけの人や、入力フォームを開いただけの人にも届きます。検討期間が長く、何度か比べてから買う商品に向きます
  • 弱み: 広告が表示されるのは、相手が広告の出る場所を見たときです。いつ届くかを店側が決められません。表示やクリックのたびに広告費がかかり、すでに購入した人を対象から外す設定を忘れると、無駄な費用が出ます
  • 計測の制約: WebKitは、SafariのITP(トラッキング防止機能)で、すべてのサードパーティCookieを初期設定でブロックしていると案内しています。ブラウザの設定によっては、訪問した人を広告の対象に加えられないことがあります
  • 表示のルール: 総務省は、改正電気通信事業法の「外部送信規律」で、タグなどを使って利用者の情報を外部に送信する場合に、送信される情報の内容などを通知・公表することなどを求めています。広告のタグを設置するときは、プライバシーポリシーなどでの公表の要否を確認してください

離脱時ポップアップ:離脱の「前」に引き止める

離脱時ポップアップ(離脱防止ポップアップ)は、ページを離れようとする動きを検知して、その場でメッセージやクーポン、問い合わせ窓口を表示する手段です。ほかの6つと違い、離脱する前に効く唯一の手段です。

  • 強み: 連絡先は不要で、いまページを見ている人すべてが対象です。入力をやめようとした理由に、その場で答えられます
  • 弱み: 閉じられたら、それ以上は何もできません。Google 検索セントラルは、ページ全体を覆うような煩わしいインタースティシャル(全画面のポップアップ)やダイアログが、ユーザーの不満を招き、検索のパフォーマンスの低下につながる可能性があると案内しています
  • 注意: スマートフォンでは、パソコンのように「マウスが画面の外に出た」動きで離脱を検知できません。上方向へのスクロールや一定時間の無操作などから推定するため、検知の精度はツールによって差があります

PCとスマホでの検知方法の違い、表示頻度の決め方、ツールの比較は離脱防止ポップアップツールの比較で詳しく解説しています。

サイトの型別:カゴ落ち対策の手段の組み合わせ方

7つの手段は、どれか1つを選ぶものではありません。届く相手が違うので、重ねるほど取りこぼしが減ります。 ただし、手段を増やすほど費用と運用の手間も増えるため、サイトの型に合わせて優先順位を付けます。

サイトの型まず使う手段重ねる手段優先度の低い手段
カート型のEC(新規客が中心)カゴ落ちメール(カートの標準機能)離脱時ポップアップ、リターゲティング広告、電話番号を入力した人へのSMSLINE(友だちが少ないうちは届かない)、電話
カート型のEC(会員・リピーターが中心)カゴ落ちメール、LINESMS、リターゲティング広告Webプッシュ通知、電話
LP一体型フォームの単品通販SMS(電話番号が必須のため)、メール離脱時ポップアップ、リターゲティング広告LINE、Webプッシュ通知
高単価の商品・BtoBの申し込みメール、電話リターゲティング広告離脱時ポップアップのクーポン(値引きが合わない)

※ このメディアで整理した組み合わせの例です。商材の検討期間や、フォームで入力される項目によって変わります

LP一体型フォームで残る離脱の種類と、カート別の呼び戻し手段はLP一体型フォームの離脱対策で解説しています。

着手の順番:届く相手が広く、費用の小さいものから

手段を足していく順番は、届く相手が広く、追加の費用が小さいものからが基本です。

  1. カートの標準のカゴ落ちメールを確認する: 有効になっているか、何分後に送られるか、購入を済ませた人に届かないか
  2. 連絡先の入力欄を前に出す: 電話番号やメールアドレスを手続きの前半で入力してもらうと、メール・SMSで届く人が増えます
  3. 離脱時ポップアップで、離脱の前に引き止める: 無料枠のあるツールで試せます
  4. SMSやLINEを足す: 電話番号が必須ならSMS、LINEの友だちが多ければLINE
  5. リターゲティング広告で、連絡先のない人を追う: 広告費がかかるため、効果を見ながら予算を決めます

カゴ落ちの原因によっては、呼び戻す前に、送料や支払い方法など売り方の設計を見直した方が早い場合もあります。原因の見当の付け方はカゴ落ちとは?主な原因と平均率でまとめています。

同じ人に何通も重ねない:止める条件を決めておく

手段を重ねると、1人の離脱に対して、メール・SMS・LINE・広告が次々に届くことがあります。しつこさは配信停止やブロック、ストアへの不信感につながります。

  • 購入や申し込みを完了したら、すべての手段を止める: 特に、購入済みの人に「お手続きが完了していません」と届くのは、問い合わせやクレームの元になります
  • 手段ごとに役割と順番を決める: たとえば、直後はSMS、数時間後にメール、それでも戻らなければ広告、のように、同じ用件を同時に送らない
  • 1人あたりの上限を決める: 1回のカゴ落ちにつき何通まで、という上限を、手段をまたいで決めておきます

注文の完了をどう検知して配信を止めるかは、使うカートやツールの仕組みによって違います。導入前に必ず確認してください。

カートのカゴ落ちメールが届かない人を呼び戻すなら

カートの標準のカゴ落ちメールが届くのは、購入手続きでメールアドレスを入力した人が中心です。LP一体型フォームの単品通販や、申し込み・資料請求フォームのように、カートの機能では届かない離脱を拾いたい場合は、フォーム離脱リカバリーツールが選択肢になります。ツールを選ぶときの確認ポイントはフォーム離脱リカバリーツールの選び方で解説しています。

国産ツールでは、たとえば OKAERI が、フォームの途中で離脱した人に SMS とメールで再訪を促す仕組みを提供しています。送信前の入力内容を読み取るタグ型で、成果報酬型ではなく定額+配信数に応じた従量課金のため、呼び戻しの件数が増えても手数料が売上に比例して膨らみません。初期費用は0円で、無料プランがあり、有料プランは月額9,800円(税別)からです。

一方で、この記事で比べた手段のうち、対応しているのはSMSとメールだけです。LINE での配信には対応しておらず、カートのAPI・Webhookとの連携は月額49,800円(税別)以上のプランに限られます。月額9,800円のプランでは1人に送れるのは3通までです。LINEやリターゲティング広告と組み合わせる場合は、購入の完了をどう検知して全体の配信を止めるかを決めてから、必要なプランを確認してください。

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よくある質問

カゴ落ち対策には、どんな方法がありますか?

カゴ落ちした人を呼び戻す手段には、メール、SMS、LINE、電話、Webプッシュ通知、リターゲティング広告があり、離脱の直前に引き止める手段として離脱時ポップアップがあります。このほか、入力の手間を減らすEFOや、送料・支払い方法の見直しなど、カゴ落ちそのものを減らす対策もあります。

カゴ落ち対策はメールだけで十分ですか?

メールが届くのは、メールアドレスを入力した人だけです。電話番号が必須でメールアドレスが任意のフォームや、連絡先を入力する前に離れた人には届きません。メールで届かない人がどれだけいるかを確認し、SMSや離脱時ポップアップ、リターゲティング広告で補うかを判断してください。

LINEでカゴ落ちのメッセージは送れますか?

送れます。ただし、ストアのLINE公式アカウントを友だち追加し、ストアの会員情報とLINEのアカウントを紐付けた(ID連携した)人に限られます。初めて買う人はID連携をしていないことが多いため、会員やリピーターが中心のストアに向く手段です。費用はLINE公式アカウントの月額プランと配信通数で決まり、連携アプリやツールを使う場合はその利用料もかかります。

カゴ落ちした人に電話をかけてもよいですか?

高単価の商品やBtoBの申し込みでは選択肢になります。ただし、消費者庁は、事業者が電話で勧誘して申し込みを受ける取引を特定商取引法の「電話勧誘販売」として説明しており、話の進め方によっては規制が論点になりえます。導入前に一次情報を確認し、迷う場合は専門家に相談してください。フォームに電話で案内することがある旨を書いておくと、受け取った人に不審がられにくくなります。

連絡先を入力する前に離脱した人は呼び戻せますか?

メール・SMS・電話は使えません。使えるのは、サイトの訪問履歴をもとに広告を表示するリターゲティング広告と、離脱の直前に表示する離脱時ポップアップです。Webプッシュ通知も連絡先は不要ですが、事前に通知を許可してもらう必要があります。連絡先の入力欄を手続きの前半に置くと、メールやSMSで呼び戻せる人が増えます。

まとめ

カゴ落ち対策の呼び戻し手段は、届く相手で選ぶと迷いません。メールとSMSは入力された連絡先、LINEは友だち追加とID連携、Webプッシュ通知は通知の許可が必要で、連絡先がなくても届くのはリターゲティング広告と離脱時ポップアップだけです。費用は、メールは月額、SMSは1通ごと、LINEは月額プランと通数、広告はクリックや表示、電話は人の手間で決まります。

組み立ての基本は、カートの標準のカゴ落ちメールを確認し、連絡先の入力欄を前に出したうえで、離脱時ポップアップで引き止め、SMSやLINE、リターゲティング広告で届かない人を補う順番です。手段を重ねるときは、購入を完了した人にはすべての手段を止める条件と、1人あたりの上限を先に決めておいてください。同意や表示のルールは手段ごとに違うため、総務省・消費者庁などの一次情報で確認しておくと安心です。

カゴ落ちを含めたフォーム離脱の対策の全体像は、フォーム離脱の対策まとめで、防ぐ・引き止める・呼び戻すの3段階に分けて整理しています。